最近、自分の馬券の買い目と収支を計算して整理したところ、大きな馬券が取れているのが半分くらい3勝クラスだったので、来年からはここを主戦場にすることを決意した。
それと同時に、ある程度狙い方が分かってきたので残しておく。普段重賞しかやらない人も、これを参考に少し手を出してみると面白いかもしれない。
↑直近2か月で回収率500％以上を叩き出せたレース。半分以上3勝クラスだった。
■3勝クラスのここが凄い！
●情報量が少ないため、穴馬がバレにくい
平場まで手を出しているYoutubeチャンネルや有名なTwitterアカウントは多くない。
また、自分は基本的に、レース当日の朝に狙っている馬の名前でXの検索をかけるようにしているが、予想ツイートはほぼ出てこない。
したがって、重賞と比べて穴馬がバレにくい。
●能力比較のしやすさは実は重賞と同じくらい
平場は馬の特徴を把握するのが難しい、という印象があるが、実は3勝クラスの頭数はオープンと大差ない。(他の下級条件はバカみたいに頭数が多いので予想が大変。)
・参考
クラス別頭数一覧とオープン馬データ（2022/6/30現在） | RBN (racing-book.net)
レース数も他の下級条件と比べて多くないため、重賞を予想するのと同じようにレースを分析すればいい。
●研究している人が(重賞やOP・Lと比べて)少ない
要するに、ブルーオーシャン。少し詳しくなれば上位に立てる。
●明らかに罠みたいな馬が人気してることが多い
後述。穴党は重賞なんてやってないで3勝クラスで遊んだほうがいい。
■馬の取捨
以下、罠っぽい馬と、逆に狙い目っぽい馬に共通する条件を挙げる。基本はこれに従って買うだけでいいと思う。
●罠っぽい馬リスト
以下、3勝クラスに出てきたときに主観で罠っぽいと感じる馬に共通する条件を挙げる。
該当する馬が人気していたらカモだと思っていい。(もちろん、ノータイムで消すのではなく、個別に馬を見なければいけないが。)
1.前走逃げて勝った馬
特に他に逃げそうな馬がいる場合は、いくら前走圧勝していてもノータイムで消していい。特にローカルだと大抵ハイペースに巻き込まれて消えていく。
2.オッズが割れている時に、消去法的に2～4番人気くらいになっている昇級初戦の馬
ほぼ来ない。というよりは期待値が低い。同じ昇級初戦でも何故か人気しない馬がいるので、そっちを狙った方がいい。
3.低レベルな世代戦/リステッドを勝ったり、連対したりして出てきた3歳馬
大体人気して飛ぶ。
逆に春クラシックで通用せず→夏～秋ごろに2勝クラスを突破、みたいな3歳馬は(成長力があるから)割と来るし、こういう馬の方が人気しないことが多いので、こういう馬を買った方がいい。
4.世代戦のG1,G2で人気薄で4，5着くらいに来た馬
大体人気して飛ぶ。世代戦で好走する前のレースを参考にして取捨すべき。
5.ローカルで好走した後、主場開催で人気して出てきた馬
全体的なレースレベルの傾向は主場開催＞ローカルであることが多い。(例外もあるので、出ている馬やレース内容を見て判断)
特に小倉とかの平坦コースでしか好走歴がない馬は要注意。その馬、坂で止まりますよ。
そのため、ローカルで好走して人気している馬は割り引いた方がいい。例外として、前走が夏競馬の場合は(開催場所がそこしかないため)特に割り引く必要がない。
●狙い目の馬
個人的に狙いたい馬は以下の通り。
1.昇級後、展開が向かず1～2回凡走した馬
馬柱だけ見ると、シンプルにクラスの壁にぶつかったと思われがち。レース内容を見て、出遅れや不利があった、明らかに前残りで届かなかった等の度外視可能な要素があれば積極的に狙いたい。2勝クラスでは強い勝ち方をしているor3勝クラスで好走歴のある馬に勝っていたりするとなお良い。
2.レースレベルが高いところで馬券にならなかった馬
レースレベルが低くなり、展開が向いたら巻き返す可能性が高い。その馬が過去に走ってきたレースを見て、OP馬になった馬や3勝クラスで直近の好走歴のある馬がどれくらいいるかを数えて、大体のレースレベルとその馬の立ち位置を知るとよい。
3.昇級初戦で強い勝ち方をしたのに、何故かそこまで人気していない馬
たまにいるので狙ってみていい。人気する馬との違いがなんなのかは分からん。
4.前走謎負け
重賞やOPだとなかなか人気が下がらないが、3勝クラスだと1回の謎負けで人気が大きく落ちることも多い。それまでの成績が比較的安定しているのであれば、謎負け語が狙い目。特に使い詰め後の休み明けや、叩き2戦目だったりするとなお良い。
5.直近1年以内に好走歴があるのに馬柱が汚れていて人気落ちしている馬
条件がその馬に合っているかどうかを考えて買い目に入れたい。
流石に1年以上好走がない馬はシンプルに衰えている可能性があるため狙いづらいが。
狙い目とは違うが、現級で安定して好走している人気馬は(軸や馬連ワイドの相手として)信頼していいと思う。たまに崩れることもあるが、競馬に絶対はないので高配当を狙うリスクとして割り切っていい。
■サンプル
2023年12月24日 サンタクロースS
1番人気 7(12着)…前走はスタートの関係で逃げてはいないが、昇級初戦の逃げ馬。(罠っぽい馬の1に該当)
他に逃げ馬がいる(1)、前走の2着馬が次走5着(力負けっぽい)、押し出された人気、鞍上が人気馬にあまり乗らない等、怪しさが漂う。
2番人気 11(6着)…Lの賞金でここに出てきたが、クラシックで好走できてすらいない。(罠っぽい馬の3に該当。)
3番人気 4(7着)…昇級初戦。2勝クラスで13(8番人気)に負けているのにこの人気で、罠感が漂う。(罠っぽい馬の2に該当)
と、上位人気が全て怪しい。
また、1番人気、2番人気、4番人気(1)は全て前に行く馬で、これらが全て潰れて差し決着になった時に妙味があると感じた。
自分の買い目は以下。
◎セントカメリア
前走、前々走が4，5着と惜しくも馬券になっていないが、どちらも掲示板の馬は現OP馬と、現級で安定して馬券に絡んでいる馬が多いハイレベル戦。
阪神での好走歴もあるため、展開が向けば勝ち負けできる筆頭。
〇シェイクユアハート
前走は内に刺さる不利がありながら、昇級初戦でハイレベルなメンバー相手に4着に来た実力馬だが、なぜか8番人気だった。中団から差せるし、先行して粘れるスタミナもある。
▲クライミングリリー
前走は不利があっての5着。前々走は人気薄ながら勝ち馬と差がない競馬。そして差し馬。過去にはローシャムパークにも先着しているが、藤岡佑介が乗っているため6番人気。
◎単勝、◎-〇▲ワイド
で、◎単勝。◎-〇ワイドを的中。▲が惜しくも4着だったため全獲りはできなかったが、怪しい人気馬を消して、現級で順当に強い馬を買うだけで単勝は960円、ワイドは2000円以上とそこそこの高配当となった。(ちなみに3着馬は10番人気だが、現級でも中距離では勝ち馬とそこまで着差をつけられていない(0.2~0.3差)ので、過小評価だったといえる。)
■総括
3勝クラスの狙い方をサンプルを交えて説明した。本当はもう少しサンプルがあった方が分かりやすかったが、飽きたため自分もまだ研究中の部分があるためここでは割愛する。
今回は極端な例だが、3勝クラスにはこういう人気馬を疑えるレースが沢山あるので、狙いどころのレースは意外と多い。特に穴党は今すぐ研究を始めた方がいい。
同じことは重賞ほど情報量が多くないOP・Lにも言えそうではあるが、これを見て、少しでも平場(というか準OP)に興味を持っていただければ幸いである。
